THE NEWZ Vol.15 日本語
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ニューロダイバーシティ近年、ニューロダイバーシティという言葉をよく耳にするかもしれません。ニューロダイバシティは個人の脳の働きの違いを表すアメリカで近年多用されている用語で、人がどのように考え感じるかにおいて正解はないということです。また、ニューロダイバーシティは自閉症スペクトラム障害、注意欠如多動性障害(ADHD)、失読症、算数障害を始めとする多くの発達障害を包括する用語でもあります。研究によると、発達障害を持っ 学校と宿泊施設私の通っていたミネソタ大学には、身体障害や発達障害を持つ学生をサポートする障害者サポートセンター(DRC) があります。課題の締め切りや試験時間の延長、また試験時の休憩の追加などサポートを受けることができます。また、SATやACTなどの大学受験試験で 社会問題アデロールなどの発達障害に対する薬物の乱用、また一部の人の乱用による差別や偏見が社会問題になっています。アデロールは、ADHDの人が集中力を高めるために使用する興奮剤の一つです。診断も処方も受けていない人が学校の課題や仕事を終わらせるために服皆さんお久しぶりです!先月仕事のためにテキサスに引っ越してきました!私の今住んでいるマッカーレンという街はメキシコの国境と隣接しており、アメリカとメキシコの文化が入り混じった楽しいところです。仕事でメキシコに行く機会も多いのでスペイン語もこの機会に覚えようかと思っています!今回は日本でも少し理解が深まってきたニューロダイバーシティと発達障害について話していきたいと思います。(本レポートでは法令表記に基づき『障害』を使用します)ている、もしくはその疑いがある人はアメリカの人口の15 ~ 20 パーセントを占めていると言われていて、1クラスに2人は発達障害を持っているという計算になります。しかし生き辛さを感じていても金銭的な理由で助けを求められなかったり、偏見や発達障害への認知がまだまだ低いなどの理由から、発達障害の疑いがあっても診断を受けない人が多いため、実際にはもっと発達障害の人がいると考えられます。も障害者のためのサポートが積極的に行われています。特にADHD、失読症、算数障害を抱えている人は実力を発揮するために試験時間の延長が必要な場合が多いです。用した結果、過剰摂取、場合によっては死に至るというケースがあります。アデロールは、依存性のある薬でもあり、処方箋や医師の指導なしに使用すると依存症につながる可能性があり、特に若者がアデロール依存症に悩まされています。また、女性は社会的、文化 3金谷 夏希 ミネソタ大学卒業、アメリカで就労中ニューロダイバーシティについて

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