(資料 https://www.derstandard.at/story/2000143566870/wenn-sex-ins-geld-geht-oesterreichs-huerden-bei-der-verhuetungより引用) このマップを見ると、地理的ギャップを発見することができます。北欧や西欧が濃い緑色で占められているのは、これらの国が避妊具の購入費用や避妊措置に関するアドバイス・や情報の提供に関して、国民に特に手厚い支援を行っているからです(※フランスについては前記参照)。しかし、避妊具を無償化していないオーストリアが(赤色に近い色ではな しかしやはり、オーストリアはマップ上で黄緑色になっただけで、それ以外の状況は赤色(性の情報へのアクセスのし辛さ・避妊具の高コスト性)の東欧諸国と同様、先進的とは このようなオーストリアの状況を打開するため、国内の各党からさまざまな提言がなされています。緑の党からは、長期的な避妊法を含む避妊具への無料アクセスへの働きかけ、新オーストリアNEOSからは、全国的に少なくとも貧困の危険にさらされている人々を対象とした無料のカウンセリングがないという現実への批判が出ています。他にも、学校にお 冒頭で述べたように、自分も生理によるPMDD軽減のためにピルを毎日服用しています。購入の際、1ヶ月分で16ユーロ(日本円で2500円ほど)だったので、日本と比べて比較的安いのだと驚いた印象があります(日本だと1ヶ月3000く)黄緑色なのはなぜでしょうか。この理由として、同国ではオンラインで公的なサイトから性や避妊に関する詳細な情報が提供されていることが挙げられ、それに関しては、オーストリアは他のヨーロッパ諸国と比べて平均以上という結果になっているからです。言えません。先述したように、これはマップ上の他の多くの濃い緑色の国のように避妊具が無償で提供されていないのが原因となっています。ける性教育の拡充を求める声も上がっています。しかしながら、緑の党と連立政権を構成する国民党ÖVPは21歳までのHPVワクチン接種の無償化を支持しているものの、避妊に対する国家補助には賛成していないため、事態改善への道はまだまだ遠そうです。円以上)。しかし実際に調べる中で、西ヨーロッパを中心とする国々がピルを無料で購入できることに気づくと、オーストリア、もっと頑張って…と思わざるを得ませんでした。 情報だけでなく、実質的な補償を! 政治の場では 最後に
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