THE NEWZ Vol.18 日本語
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 暖かくなってきていますが、テキサス南部ではすでに灼熱の暑さになっています。 最近はメキシコ出張で忙しかったですが楽しんでいます。ちなみに私はまだスペイン語に苦労しており、できるだけ早く習得できるように最善を尽くしているところです。 幸いなことに、すでにご存知かもアメリカでは医師の学位や免許の取得方法が日本とは大きく異なります。 日本では認定医師になるまでに約 6 年かかりますが、米国では 8 年かかります。日本では、ほとんどの人が免許を取得するために高校から 6 年間の医学部に直接進学します。 医学部の競争率は非常に高く、多くの人が一度で入学できないため、高校卒業後にさらに何年も入学試験の準備をすることも珍しくありません。 入学方法はさまざまですが、私立の場合は数学・理科・英語、公立の場合は数学・国語・社会・理科・英語の筆記試験を受けるのが一般的です。 一方、米国では、ほとんどの人がまず学士号を取得して、医学部の 4 年制プログラムに入学します。 医学部志願者は学部時代に、化学、生物学、物理学、数学、一部の教養科目など、医学部で要求される前提条件科目をすべて履修している限り、好きな分野を専攻することができます。 私は心理学を専攻しており、多くの心理学専攻者が医学部に志願するのを見てきました。 それでも、多くの医学部志願者は依然として STEM(Science:科学、Technology:技術、Engineering:工学、Mathematics:数学の頭文字) を専攻しています。 両国の医学部はほとんどの場合学費が高いです。 日本には公立医学部と私立医学部があります。 私立医学部の授業料は非常に高価であり、社会経済的地位の低い人々が学生ローンを借りずにそこで学ぶことはほぼ不可能です。奨学金を提供していないところが多く、提供されていても枠が非常に限られているのも一つの要因です。 ただし、公立医学部は学費が非常に安いですが、通常は私立医学部よりも競争率が高くなります。 また、難関しれませんが、スペイン語と英語はどちらもラテン語から派生した言語です。文法や語彙の点である程度似ているため、英語を知っていることはスペイン語を学ぶ上で非常に役立ちます。 今回は、日本とアメリカの医学部の違いについてお話ししたいと思います。これは、多くの前提条件コースが専攻に必要なコースと一致しているためです。また、出願するには、読解、数学、化学、物理学、生物学、および科学から構成される MCAT と呼ばれる試験を受ける必要があります。 それに加えて、医学部入学では総合的な管理プロセスが使用されるため、志願者は目立つために多くの課外活動やボランティア活動を行う必要があります。つまり、数値的なスコアだけでなく課外活動も志願書の一部となるのです。彼らは通常、病院でボランティア活動に何百時間も費やし、医学部に入学する可能性を高めるためにクラブ、スポーツチーム、研究に参加します。さらに、優れた応募エッセイと推薦状が必要です。つまり、応募者は医学に対する強い関心と教授との良好な関係を示さなければなりません。 総合的なアプローチを採用する理由の 1 つは、医学部が医学に真に興味があり、リーダーとして優れたコミュニケーション能力を備えた志願者を受け入れたいと考えているためです。 それだけの努力をしても、多くの人は一発で医学部に入学できないため、ギャップイヤーをとって働き、研究やボランティア活動に参加する人もいます。の医学部ほど国や個人からの資金提供により学費が安くなる傾向があります。 また、安い学校に入りたい人が多いため、安い医学部のほうが難しい、つまり難関医学部のほうが安い傾向にあります。 一方で、アメリカでは私立か公立かに関わらず、医学部の学費は非常に高額です。 日本とは逆に、アメリカでは名門校になるほど授業料も高くなります。 たとえば、ハーバード大学医学部に通う費用は、生活費やその他の経費を除いて、年間 71,305 ドルです。 金谷 夏希ミネソタ大学卒業、アメリカで就労中3 医学部入学プロセス 医学部の費用日本とアメリカの医学部の違い

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