がある場合、②妊婦の身体的または精神的健康が深刻に脅かされている場合、③妊婦が受胎時に14歳以下であった場合のいずれか一つに当てはまる場合です。3ヶ月以降の中絶は日本の中期中絶手術同様、陣痛誘発によって行われ中絶選択可能期間費用 日本もオーストリアも、多くの場合中絶が健康保険の適用外となるところは共通しています。しかし中絶の選択期間について、日本の妊娠22週以内と比べ、オーストリアでは13週以内とかなり短いです。そのため、13週を過ぎた女性の中には、自身で手配して、22週目まで可能なオランダや、24週目まで可能なイギリスでの中絶を希望する者もいます。この点から、身体や精神面に加えて、経済面でもオーストリアの中絶は厳しいと言わざるを得ません。オオーストリアでは、日本では一般的な医者と患者を仕切るカーテンは見かけません。ます。これは、入院を必要とし、ほとんどの病院には臨床心理士のサポートがついています。また費用は、この場合健康保険の適応となります。日本21週6日以内個人負担(12週まで)ランダ、フランス、スウェーデンでは、中絶は全額公費負担です。ほかのヨーロッパ諸国と比べても、中絶についてオーストリアは比較的慎重な姿勢であるといえます。 一方で、冒頭で述べたように、EU全体で中絶に関する進歩的な議論の可能性は大きくなってきました。これからオーストリアはどのように変化していくのか。今回はこのあたりで筆を置くことにします。オーストラリア13週以内個人負担がほとんど(13週まで) まとめ6
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