まとめ エコセラピーの種類 エコセラピーには、様々な療法があります。1 園芸療法 園芸療法とは、園芸や植物を使った活動に参加し、植物と関係を築いていくこと。植物と関わることで、気分を落ち着かせ、不安やストレスを和らげる効果があります。この療法の目標は個人によって異なりますが、植物たちの世話をして、その成長を見守ること、また、コミュニティ・ガーデンで他の人たちと一緒に働き、帰属意識を高めること、あるいは、植物園の中を歩き、植物たちを見て心を落ち着かせることなどが例として挙げられます。2 森林浴 木々に囲まれた森の中に身を置き時間を過ごすことで得られる効果が多いと知られている日本発祥の森林浴。また、自然との直接的なふれあいを通して、ウェルネスや癒しを感じることができます。森林浴は、自然との直接的なつながりを提供し、テクノロジー中心の現代社会から離れる機会や、五感を使って、自然への理解を深めてもらうことを目的としているそうです。3 自然保護プログラム “土地を癒し、土地があなたを癒す” ・・・自然の緑地を維持、保全するプログラムに参加することが心を癒し、地域貢献にもなります。 多くのコミュニティ・プログラムは、カメの保護や国有林の保全など、特定の自然保護活動に基づいて設立されています。自分よりも大きなものを大切にするという行為は、誇りや達成感、より大きな利益のために働いているという感覚を育むことができ、また、自然をケアしつつ、コミュニティや人々に貢献することは、怒りやストレス、不安といった社会的な問題を効果的に軽減することができるそう…!4 アドベンチャー療法 急流下り、カヌー、ハイキング、スキーなど、自然の中での活動は、事実上どんなものでもアドベンチャー療法となります。これらは、自分ひとりで行うこともできますが、セラピストと一緒に活動する方がより効果的。セラピストともに、なぜこの活動がどのように効果があるのかを分析することで、その効果を確認することができる。目的は、自信をつけることであったり、内なる葛藤を手放すことなど人それぞれだそう…。欧米では自然の中でのセラピーがどんどん用いられており、日本でもパンデミックを機に自然の中で時間を過ごす人が5 ウィルダネスセラピー ウィルダネスセラピーは、自己価値、達成感、自信を生み出します。このプログラムを選ぶということは、自然の中で自分自身に挑戦するということ。現代社会が提供するあらゆるものを自ら制限し、自然が提供するものだけに頼る。気晴らしや誘惑に満ちた環境から解放され、新しい実践的なサバイバル・スキルや対処法を学ぶことができるようです。6 グリーンエクササイズ グリーンエクササイズとは、自然の中で運動をすること。その効果には、ストレスや不安の解消、あるいは口論を乗り越えることなどが見られます。近年の研究論文では、参加者の全体的な気分と自己価値を向上させるグリーン・エクササイズの効果を評価しています。10件の個別研究と1200人以上の参加者を対象としたある報告書では、なんとグリーン・エクササイズに短時間取り組んだだけでも、すぐに効果が見られることが示めされました。この論文では他に、水辺でエクササイズを行うと、その効果が著しく高まるという興味深い発見が明記されています。7 ネイチャーアート&クラフト 自然の中に入って創作したり、自然のものを使ってアートを作ったりすること。野生の葦を使ってバスケットを編んだり、流木で家具を作ったりすることもあるでしょう。クラフト・プロジェクトは、手と目の協調性を高め、創造力を刺激する。さらに、屋外で自然の要素に触れることで、癒しの効果も得られるよう…!8 アニマルアシストセラピー 動物は人間の感情や身体の弱さに非常に敏感です。動物と関係を築くことは気分転換や心配を軽減する助けになります。9 ケアファーム ケアファームでは、植え付け、動物の世話、卵の収集などの農作業に参加すること。参加者は屋外で生産活動を行い、農場の季節ごとの生活に貢献することができます。ケアファームの参加者からは、他人との関わり方や人生全体の見通しが劇的に改善した報告されています。また、ADHDや不安、うつ症状の軽減にも効果があるそうです。増えたように感じています。今後も、身体と心の健康にも、自然の中で時間を過ごしてみてはいかがですか?8
元のページ ../index.html#9