THE NEWZ Vol.19 日本語
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自分の発見:日本とテキサスに住んで感じる健康の違い まとめ運動不足の有病率 全体的に見ると、非ヒスパニック系アジア人成人の運動不足の有病率が20.1%で最も低く、次いで非ヒスパニック系白人23.0%、非ヒスパニック系アメリカンインディアン/アラスカネイティブ29.1%、非ヒスパニック系黒人30.0%、ヒスパニック系成人32.1%と続きます。これはアジア系の人々が遺伝的に低いBMIを持っている可能性を示唆しています。 これらの統計を通じて、運動習慣や生活環境がBMIの地域差に大きく影響していることが理解できます。 一方、テキサスの飲食店では毎回のように半分以上のご飯が余り、お持ち帰りすることが多いです。また、テキサスでは日本のような副菜やサラダセットが少なく、メインディッシュのみを頼むことが多いため、栄養の偏りが生じやすいです。さらに、飲食店では一度飲み物を頼むと飲み放題になることが多く、砂糖の多い飲み物(コーラなど)を大量に摂取してしまいます。これに加えて運動量が少ないため、BMIが高くなる傾向があります。また、飲み放題の飲料は糖分が多く、これが運動不足と相まって高BMIの原因になっていると考えられます。運動しなくても一定の活動量が確保されているからです。仕事での身体活動が全体の62.7%を占め、余暇の活動は18.8%です。テキサスの運動量統計テキサス州の総身体活動量の平均は「25 メッツ・時/週」で、全米50州中37位です。テキサスでは土地が広く、ほとんどの移動が車で行われるため、通勤での身体活動が非常に少ないです。また、趣味や健康のために運動する人の割合も低いことがデータからわかります。 日本では、データが示す通り、車を運転するよりも、通勤で電車を利用したり、階段を使ったりすることで自然と体を動かす機会が多くあります。特に都内では、徒歩での移動が多いため、意識して運動するというよりも、日常生活の一部として体を動かしています。また、日本食は栄養バランスが良く、偏りのない食生活を送ることができます。お弁当や飲食店のご飯の量もテキサスと比較して少なめです。私の経験では、日本で外食する際にご飯を残すことはほとんどありません。日本食は栄養バランスが良く、外食時にも適量を心がけているため、無駄な食べ残しも少ないです。対照的にテキサスでは、食事の量が多く、飲食店での食べ残しが多いです。8

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