かなり深刻!?医療不足問題 フランス、シャンパーニュ地方からこんにちは。日本はむしむしと暑い季節かと思いますが、いかがお過ごしですか。私はシャンパーニュメゾンでインターン生とし 私は今、鹿やうさぎ、狐などをよく見かけるような、とても自然豊かな小さな田舎村で暮らしています。そこでふと気になったのは、病院へのアクセス。国土が日本の1.5倍にして、人口が日本の半数程度のフランス。土過疎化地域の「無医地区」 まず、日本の医療アクセス問題を見てみます。「医療アクセス問題」の中で、日本が直面している大きな課題は、「過疎化地域の医療不足問題」です。 半径4kmのエリアに50人以上の住人がいるにも関わらず、容易に医療機関にアクセスできない地区のことを「無医地区」と言います。厚生労働省の調査では、2023年7月時点で、無医地区は全国に557地区存在することが明らかになりました。2019年の結果(590無医地区)と比べると33地区が無医地区から脱却し、減少傾向が見られています。しかし、医療に容易に利用できない地域が550以上もあると考えると状況はかなり深刻と言えます。また、歯科の利用が難しいとされる「無歯科医地区」は増加傾向にあり、現在その数は784地区となってて働いているのですが、枝だけだった葡萄の木に蕾が芽吹き、青青しい葉っぱが茂り、季節の移り変わりをしみじみ感じています。地が広い分、全ての地域で簡単に病院へアクセスするのは容易ではなさそうです。 ということで、今回は「医療アクセス問題」について取り上げてみようと思います。います。 少し具体的に見てみましょう。東海テレビ放送で取り上げられていた、岐阜県・東白川村。村に残った病院はたった一つであり、手術や救急車の受け入れを行っている医療機関はありません。40%が高齢者、そんな東白川村の住民にとってこの現状は不安の種と言えます。 医療機関を支えるのに十分な利用者がいないという原因に加え、医師の地方離れもこの問題を加速させています。2017年に行われていた厚生労働省の調査では、「地方で何年勤務できるか」という問いに対し、48%もの勤務医が「地方に勤務する意思がない」と回答しています。逆に10年以上勤務できると回答した医師は3分の1以下にとどまりました。 医療アクセスの問題についてネオマビジネススクール3~フランスと日本の医療制度~ピダーソン 緑
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