こんにちは。現在マレーシアの大学で国際政治学を学んでいる溝口奈歩です。マレーシアでの学生生活も残り3ヶ月となり、日々の勉強や卒業論文の作成に毎日追われています(汗)。先日、たまたま大学のマーケティングとAIについての講演会に参加する機会があったのですが、そこでマレーシア政府がテクノロジーの分野に力を入れているということを知りました。言われてみれば、キャッシュレス化が当たり前な日常を送っていますし、銀行などにも日本では見かけないQRコードでのお金の送金・受取りができるシステムがあり、テクノロジー技術の発展に驚かされることが多々あります。 遠隔医療とは、簡単にいうと患者さんが実際に病院に通院しなくても、インターネットやビデオ電話などを通して医療サービスを受けられるシステムです。具体的には、医師による診断や治療を受けることができたり、医師からの定期的なモニタリングを受けることができます。さらにこの遠隔医療は、医師と患者の間だけに使われるシステムではありません。医師同士が最新医療技術を共有する場としても使われ、また患者やその家族への精神的なサポートやカウンセリングができるプラットフォームとしても活用されています。 マレーシアではCOVID-19をきっかけにこの遠隔医 どんなテクノロジーの分野に力を入れているのかと少し気になったので調べてみたところ、マレーシア政府は特に、デジタル技術、フィンテック(金融+テクノロジー)、ヘルスケア、アグテック(農業+テクノロジー)、エドテック(教育+テクノロジー)の分野を中心に力を入れていることがわかりました。そんなテクノロジー技術の発展が著しいマレーシアがヘルスケアの分野でどのようなテクノロジー技術を取り入れているのかということについて、現在導入されている3つの最新医療テクノロジー;遠隔医療、電子カルテシステム、ヘルスケアアプリケーションを紹介していきたいと思います。療が積極的に取り入れられるようになりました。実際にマレーシアで使われている遠隔医療プラットフォームのSPEEDOCを簡単に紹介していきたいと思います。 SPEEDOCはWebサイトまたはアプリケーションからアクセスできます。このシステムは医師とのビデオ通話の予約を取ることができたり、医師や看護師に訪問してもらう予約ができたり、他にも救急車の予約ができたりと、様々なサービスがあります。さらに、症状別でページが用意されており、症状と薬などについての説明がわかりやすく記載されているので、正しく安全に薬が服用できるようになっています。 5溝口 奈歩アパシフィック大学テクノロジーアンドイノベーション 遠隔医療マレーシアの最新医療テクノロジー
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