THE NEWZ Vol.20 日本語
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6 電子カルテシステム モバイルアプリ “MySejahtera” まとめ 電子カルテシステムとは、患者の医療情報をデジタル形式で記録・管理・共有するシステムです。このシステムには、患者の基本的な情報(氏名・生年月日・住所など)、アレルギー情報、診療履歴、ラボ検査や画像診断の画像データ・検査結果、処方箋情報・履歴などが含まれます。これらのデータが一箇所にまとまっているため、患者が複数の医療機関を受診しても、それぞれの医療機関がデータ共有を通して正しい情報が得られるため、効率よく適切な治療を受けることができます。さらにデジタルでデータを残すことで、情報の紛失などの心配もなくなり、管理もしやすいです。以前まで主流だった手書きのカルテと比べて、いつでもどこでも患者の正確な情報、他の専門医からの見解が確認で MySejahteraは、COVID-19パンデミックの際にentomo Malaysiaとマレーシア政府が共同で作成したモバイルアプリケーションです。私も2022年からマレーシアにいるので、実際にこのアプリを使っていました。このアプリは主にCOVID-19の感染拡大を防ぐために作られたもので、私たちユーザーの健康状態を管理・監視できるアプ 今回のレポートでは、3つのマレーシアのテクノロジーとヘルスケアの話題について話しましたが、他にもマレーきるのが電子カルテシステムの良いところです。 ヘルスケア分野へのテクノロジー化に積極的なマレーシアも、医療サービスの質向上と効率化を図るため、電子カルテシステムの導入を進めています。しかし、電子カルテシステムを拡大していくにあたって、マレーシアは現在いくつかの課題に直面しています。例えば、特に地方や離島ではインフラの整備が十分に整っていないため、インターネットの普及が間に合っていない問題や、患者の情報をサイバー攻撃から守るためのセキュリティ対策についての問題、そして、こういった最新テクノロジーを導入する医療施設への金銭的負担の問題です。政府や企業が協力しながらこれらの課題解決に取り組んでいます。リケーションです。例えば、ユーザーがCOVID-19の診断を受けたら、アプリ内で治療や隔離ができる最も近い施設を表示してくれます。他にも、ユーザーそれぞれにQRコードが配布され、建物に入る時にスキャンして感染拡大を防ぐ機能などもあります。シアには興味深い最新テクノロジー技術があります。ぜひ次の機会に紹介できれば嬉しいです!

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