ネオマビジネススクール (フランス)ピダーソン緑 運動習慣促進について はじめに みなさん、こんにちは。先月に引き続きフランスからお便りを書いています。 夏の日差しも強く、室内で過ごすことも増えたのではないでしょうか。 私も室内でホストファミリーとお茶をしたり、テレビを見たりする機会が増えたように感じます。フランスで今話題となっているのは、選挙。マクロン大統領が議会を解散後に行われた今回の選挙。一回目の選挙とは結果が大きく異なり、驚きの声が多く聞かれます。そして今一番盛り上がっていることと言えば、パリオリンピック。公共交通機関のバリアフリー不十分でなのではないか、多くの人に対応できないのではないかとの懸念の声や、セーヌ川周辺の治安が心配される中で、設備も整い始め、聖火リレーもたくさんの人で賑わうなど盛り上がりを見せています。 100 年ぶりのパリでの開催。どんな物語が待っているのか楽しみですね。(※2024年7月下旬現在) さて今回は、もうすぐオリンピックということで、スポーツ・運動習慣について教育にフォーカスして、取り上げようと思います。 小・中学生の体力が低下している?! まずは、最近の運動習慣・体力検査の傾向をみてみましょう。日本:スポーツ庁が 2021 年にまとめた調査によると、小中学生の体力合計点は性別に関係なく低下傾向にあるようです。 19 歳以下の男子は特に減少が著しく、順天堂大学の内藤久士教授は「運動部の割合が多い分、コロナで活動が制限されてしまったのではないか」と推測しています。他の要因としては、コロナ禍で体育の授業が減少した事に加え、スクリーンタイムが増加したことが挙げられます。 もう少し詳しく見てみましょう。一週間の運動時間は男女ともに4〜5分減少しています。たった 4~5 分と思うかもしれませんが、1年間で 4.5 時間異なると思うと考えものです。スクリーンタイムに関しては、2時間以上と回答した生徒が増えています。スクリーンタイムが長くなるにつれて体力検査の点数が低くなる傾向があるため、対策が求められています。また、肥満も割合は、男子が11%から13%に、女子が8.1%から8.6% (小学生)と過去最高の肥満率となっています。FRANCE
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