THE NEWZ Vol.21 日本語
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ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)https://resemom.jp/article/2023/09/08/73724.html#google_vignettehttps://www150.statcan.gc.ca/n1/pub/36-28-0001/2023001/article/00001-eng.htm このグラフは、虐待の種類ごとの割合を示しています。身体的虐待のみを経験する子供の割合は比較的低い一方で、非身体的虐待が児童虐待事例の大部分を占めていることが明らかになっています。報告されている児童虐待の高い発生率は、カナダにおいて児童虐待が依然として深刻な問題であることを示しています。日本では、児童虐待は2000年に施行され、その後何度も改正されてきた「児童虐待防止法」に基づいて対処されています。この法律は、身体的虐待、性的虐待、心理的虐待、そしてネグレクトの4つの虐待の種類を定義しています。虐待の報告を扱う主な機関は児童相談所です。太田拓実 上記のグラフは、児童虐待の件数が年々増加していることを示しています。この傾向は、問題に対する認識の高まりと、社会全体による強化された対策に起因しています。これは、今後も児童虐待の防止と早期発見に向けた継続的な取り組みが重要であることを示唆しています。児童虐待は、どの国においても深刻な社会問題です。虐待を受けた子どもたちは身体的、精神的に大きな傷を負い、その影響は一生続くことがあります。では、日本とカナダではどのように児童虐待が認識され、対応されているのでしょうか?医療機関の役割や保護と支援体制にどのような違いがあるのでしょうか?本レポートでは、これらの疑問に答えるために、日本とカナダの児童虐待と医療対応について比較し、両国の取り組みの特徴や課題を明らかにしていきます。CANADA児童虐待

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