皆さんこんにちは、神澤です。今回の記事では、アメリカにおけるテレヘルスについて掘り下げていきます。テレヘルスは、病院や眼科等を含む医療機関に足を運ぶことなく、スマートフォンやPC等の電子機器を活用しオンラインで診療してもらい、医療サービスを受ける事が出来る手法です。中には、携帯電話を使用し音声のみでサービスが受ける事が出来る所もあるみたいです。ビデオチャットや通話を通じて医療従事者の方と会話したり、テキストメッセージでやり取りをする事も可能です。テレヘルスは、自身の健康状態について不安な事や、相談したいことを聞いてもらう事以外にも、担当の医療従事者の方が患者の容態を定期的に見守る(血糖値を測る等)事にも役立てることが出来ます。アメリカでの遠隔医療は、パンデミックが起こる前から何十年にもわたって実践されているそうですが、パンデミックを機に医療従事者の方が患者に医療サービスを提供するためのテレヘルスと、遠隔医療の利用が急速に増加したと言われております。この遠隔医療の手法は、患者の治療の質を高め、病院での再入院率を低減させ、医療従事者の方と患者の両方にとってのコスト削減の実現が可能になるのではないかという証拠が増えてきているそうです。 加えて、テレヘルスは上記で述べた身体の健康管理以外にも、心の健康管理としても利用できます。コロナが大流行したことで、人々への身体的な健康被害はもちろんの事、感染予防対策のため、しばらく家から出られない状況であったり、職を失ってしまったり等、今まで出来ていた生活が当たり前のように出来なくなるといった様々な要因から引き起こされる不安から、うつ9テレヘルスとは?コロナ禍を機に加速した遠隔医療ニューヨーク州立大学オルバニー校病や不安症等の精神的なダメージを経験した方も沢山いました。しかし、パンデミック中に十分なケアを受けられなかった方も少なくなく、自身のメンタルヘルスにおいて不調を感じるもののカウンセリングやケアを受けなかった成人は約20%以上いたそうです。そこで、テレヘルスが特に重要な役割を果たしています。一部の民間保険会社やメディケイドは、精神的な健康管理や薬の使用に関するサービスのテレヘルス対応を拡大し、これまで存在していた保険適用に関する制限を撤廃した所もあったそうです。こうした側面から、テレヘルスはパンデミックの影響で対面の医療サービスが受けにくくなった状況下で、代わりの手段として活用され、多くの人々が引き続き必要なケアを受けられるようにする重要な役割を果たしたとの声が多くの州のメディケイドプログラムから報告されているそうです。アメリカにおけるテレヘルス神澤 萌音
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