THE NEWZ Vol.22 日本語
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16 ドイツでは全ての国民がGKVに加入することが義務付けられています。収入に応じて決められた保険料を払うことで、誰もが平等に医療を受けられる制度となっています。GKVはKrankenkasseと呼ばれる公営、または民間の会社が取り扱っており、加入者はこの中から保険会社を選ぶことができます。以下はその詳細です。•加入条件: ドイツ国内の大学に正規の学生として在籍し、年齢が30歳未満であることが主な条件です。30歳以上の場合や、大学での在籍期間が14学期を超える場合は、公的保険に加入できないことがあります。この場合、民間保険(PKV)の選択が必要です。なお、加入に際して病歴は考慮されません。•保険料: GKVの保険料は政府によって規定されており、個人の収入を基準に計算されます。学生で個人収入がない場合、ドイツ政府が学生の生活費として PKVは、公的保険に比べて柔軟性があり、保険プランによってはより広範な医療サービスをカバーすることが可能です。料金は公的保険よりも安くなる場合もあれば、2倍以上の価格になることもあります。•加入条件: GKVに加入できない学生や、より広範なカバーを希望する学生は、PKVに加入することができます。しかしながら、PKVでは病歴が考慮されるため、場合によっては、加入を拒否されるか、特定の病気を除外しての加入となることがあります。•保険料: PKVの保険料は、プランや年齢、健康状態日本では、3ヶ月以上日本に滞在する留学生は、日本国民と同様に健康保険に加入することが義務付けられています。留学生は国民健康保険に加入することで、日本国内での医療費を大幅に削減することができます。以下では、日本の留学生向け健康保険制度について詳しく説明します。•加入条件: 留学生は、日本に3ヶ月滞在する場合、原則として国民健康保険に加入することが義務付けられています。1.公的健康保険(GKV)2.民間健康保険(PKV)日本の留学生に対する保険加入制度について公式に定める金額(月992ユーロ)を基準に計算され、月額約110ユーロとなることが一般的です。•適用範囲: GKVは、一般診療、専門医の診療、入院、手術、予防接種など、ほとんどの医療サービスをカバーしています。また、処方薬の費用も90%が保険で適用されます。さらに、このカバー範囲はドイツ国内に限らず、ヨーロッパ内でも適用されることがあります。歯科治療や精神医療も条件に応じて適用されます。•しかしながら、GKVは公立病院での治療に限定される場合が多く、医療の質は私立病院と大差ないものの、予約の取りやすさに違いがあります。特に、緊急でない場合は予約が数ヶ月先になることもあります。によって異なり、一般的に公的保険よりも高額になる傾向があります。保険料は個別のリスク評価に基づいて設定されるため、若くて健康な学生は比較的低額の保険料で済むことがあります。筆者の場合、PKVに加入しており、月に約130ユーロ(2万円)を支払っています。•適用範囲: PKVのカバー範囲は非常に多様で、プランによっては公的保険よりも多くの医療サービスをカバーすることが可能です。例えば、歯科治療や眼科治療、特定の専門治療やセカンドオピニオンなどが含まれることがあります。•保険料: 保険料は居住する自治体や収入状況によって異なりますが、通常、収入がない留学生の場合、保険料は比較的低額で、月額数千円から1万円程度となることが一般的です。•適用範囲: 健康保健法の適用を受ける医療費総額のうち、治療費の約70%が保険でカバーされ、残りの30%は自己負担となります。ただし、特定の治療は保険適用外となることがあります。

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