THE NEWZ Vol.23 日本語
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12上記のグラフは、CDCによる2002年〜2022年の男女別、アメリカにおける薬物過剰摂取による死亡の年齢調整率を表したグラフになります。グラフから、薬物過剰摂取による死亡者数は2021年から2022年にかけてほぼ変わらず推移していました。 2022年にはオーバードーズで命を落とした人数が107,941人で、死亡率は、薬物過剰摂取による死亡率は州ごとに異なりますが、特に五大湖周辺と大西洋中部の北東部で、死亡率が他の地域よりも高くなっています。メリーランド州では、全死亡者数の中で薬物過剰摂取による死亡率が最も高く、年間の死亡者の4.68%が薬物過剰摂取が原因だそうです。年間2,369人が薬物過剰摂取で命を落としております。更に、カルフォルニア州では年間6198人の方が薬物過剰摂取で命を落としており、過剰摂取による死亡者数が最も多いです。これは州内の全死亡者数のうち2.31%を占めており、全米の薬物過剰摂取による死亡者のおよそ9%がカリフォルニア州で発生しています。アメリカでのオーバードーズ標準化した人口10万人に対して薬物過剰摂取による死亡者数が32.6人だと言われております。続いて、こちらのグラフはNCDASから、人口10万人当たりの薬物過剰摂取による死亡者数を表したグラフになります。2021年の最初の1ヵ月間では、薬物過剰摂取による死亡者数は殺人の4倍以上に達し、殺人よりもはるかに多くの命が薬物過剰摂取によって失われているそうです。薬物過剰摂取による死亡者数のうち、使用されていた薬物の割合は、オピオイドが67.8%、コカインが21.2%、精神刺激薬が20.6%、メタドンが4.03%となっております。薬物過剰摂取による死亡の大部分が、オピオイドによって引き起こされており、2019年には薬物過剰摂取の死亡の70%以上がオピオイドによるものでした。また、最近ではコカインや覚せい剤等の薬物が関与するケースも増えているそうです。

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