THE NEWZ Vol.23 日本語
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なぜ日本でオーバードーズが深刻化?5こんにちは、皆さん!アメリカのシアトルで自然関係の学校に通っている、西山です。木々や植物たちの色も変わり始め、少しずつ寒くなり始めましたね。よく見かけていた鳥たちも冬を越すために、暖かい地域へ移動し始めているようで、少しずつ鳥の種類が減っているように感じます。私も寒い冬に備え、ファイヤーサイダーの仕込みを行ったところです。オーバードーズとは?多幸感を得るために、医師が処方した薬やドラッグストアで手に入るせき止め薬や風邪薬等を大量に摂取する行為を指します。しかし、このような行為は内臓に大きな負担をかけ、機能低下などの悪影響を引き起こす可能性があり、また、一度依存してしまうと、自力でその状態から抜け出すことは非常に困難になります。一般的に乱用されているのは、せき止めや風邪薬などです。これらの薬には、麻薬や覚醒剤と似た成分が微量含まれている若者の薬物乱用のきっかけには、心に抱えた悩みや不安から逃れたいからという理由も多くみられます。主な要因として、学校や家庭で抱える「辛い気持ちを和らげたい、または紛らわせたい」という強い思いが挙げられます。学校での仲間外れや家庭内の悪い雰囲気などの悩みを誰にも相談できず、結果的に薬に頼ることになってしまうのです。また、辛さの原因を自分だけにあると考え込み、一人で解決しようとするあまり、オーバードーズに至ることがあります。また、生き延びるための手段になっているケースも考えられます。オーバードーズを行っている間は、今すぐにアメリカでのオーバードーズ問題は?アメリカでは日本とはやや事情が異なり、25歳から65歳の幅広い年齢層を中心にオーバードーズが問題になっています。また、日本では市販薬が主な原因ですが、アメリカでは、ドラック(オピオイド、コカイン、精神刺激薬、メタドン)やアルコールが挙げられます。近年発表された、CDC国立保健統計センターの暫定デー西山 七海ウィルダネス アウェアネス スクール(デュヴァル、WA、 アメリカ)さて、最近、薬物のオーバードースが、日本の若者の間で問題になっていと耳に挟みました。なので、今回は、オーバードースの概念から、なぜそのようなことが起こっているのか、私が住んでいるアメリカではどうなのか、またどういう対策が取られているかについて書いていこうと思います。ため、何十錠も一度に服用すると、一時的に気分が落ち着いたり高揚したりすることがあります。しかし、同じ量を続けていると次第に効果が薄れ、服用量が増えてしまうことになります。服用を中止すると、逆に気分が落ち込んだり体調が悪化したりすることがあります。つまり、市販薬であっても依存性が存在するのです。また、肝臓や腎臓の障害、さらには呼吸や心臓の停止による死亡例も報告されています。でも死にたいほどの辛い気持ちから一時的に逃れることができる効果を及ぼすからです。他にも、「今日は50錠いくぞ!」「たくさん手に入れたから、一緒にODしてくれる人はいない?」といった投稿が、今やSNSに溢れています。学校や家庭に馴染めない人々にとって、ネットは同じ境遇や悩みを共有できる大切な居場所となっています。オーバードーズに関する投稿に「私もした」「大丈夫?」といったコメントが寄せられると、承認欲求が満たされます。もっと自分を認めてもらいたいという思いから、オーバードーズがエスカレートすることもあるようです。タによると、2023年中の米国における薬物過剰摂取による死亡者数は推定107,543人。2022年に推定された死亡者数111,029人から3%減少。2018年以来、初めて、薬物過剰摂取による死亡者数の減少が見られました。これでも、死亡率は依然として高く、これからの対策が期待されています。日本で深刻なオーバードーズ問題。アメリカでは?

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