THE NEWZ Vol.26 日本語
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 カナダの医療制度は「カナダ健康法(Canada Health Act)」に基づくユニバーサル・ヘルスケア制度であり、公的資金によって運営されています。 皆さんこんにちはYutoです。私のいるカナダでは寒波が落ち着き少しずつ春になってきました。所々では桜が咲いていたり、日本と同様に花粉も飛び交い花粉症に苦しむ時期になりました。私は現在Computer Scienceを専攻しているので 再度カナダと日本の医療制度の枠組みと政策を比較し、それぞれの特徴や利点、課題について確認した上でカナダと日本の医療データについてまとめて行きたいと思います。13すが、その中でデータベースの授業を履修する事もあり、カナダと日本では医療データはどのように管理されているのか気になったので今回はカナダと日本の医療データの違いについて記事を書かせて頂きます。 日本の医療制度<主な特徴>• 民間医療機関が多く、公的・私的機関のバランスが取れている• 医療保険制度は「職域保険(健康保険組合)」と「地域保険(国民健康保険)」の二重構造• 診療報酬は政府が統一価格を設定• 患者は自由に医療機関を選べる• 3割負担が基本(高額療養費制度あり)<利点と課題>• 利点: 質の高い医療サービス、待ち時間の短さ、アクセスの良さ• 課題: 医療費の増大、少子高齢化に伴う負担増加 日本の医療制度は「国民皆保険制度(Universal Health Insurance System)」に基づいており、全国民が何らかの医療保険に加入することが義務付けられています。ランガラカレッジ(バンクーバー、カナダ)蛭田 悠斗 はじめに カナダの医療制度<主な特徴>• 連邦政府と州政府の共同管理• すべてのカナダ市民と永住者が基本的な医療サービスを無料で受けられる• 財源は主に税金による• プライマリ・ケア(家庭医制度)が中心• 民間保険は主に歯科・視力・処方薬など公的医療がカバーしない部分を補完<利点と課題>• 利点: 誰でも医療サービスを受けられる公平性が確保されている• 課題: 待ち時間が長い、医師不足、地域格差があるカナダと日本の医療データ管理

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