THE NEWZ Vol.26 日本語
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ビッグデータの活用によってもたらされる懸念点 データの質 プライバシーやセキュリティの問題 まとめ7 Binariksのウェブサイトによると、医療の現場では、病院やクリニック、検査機関などで使っている記録の形式が統一されていないことがよくあるため、それがデータのばらつきや見落としに繋がる恐れがあると言われています。情報がばらばらな形で記録されていると、様々な場所に分散したデータを統合するのが難しくなり、患者さんの健康状態を正しく把握するこが困難になります。また、記録の中に誤った情報があったり、大事なデータが欠けていたりするとデータを分析しても正確な結果が出にくくなります。そのため、ビッグデータを活用する上できちんとした情報を揃えていくことが不可欠と言えます。 医療の現場でビッグデータを活かすためには、患者さんの大切な個人情報をどう守るかが大きなポイントになります。そこで、有効にデータを活用し、より良い医療に繋げていくことと、患者さんのプライバシーの保護との間でバランスを保つことが非常に重要です。更に、膨大な医療データを所持するという事で、サイバー攻撃等 今回は、ヘルスケア領域におけるビッグデータの活用についてまとめていきましたが、いかがだったでしょうか?ビッグデータの活用は、コストの削減や診療ミスの予防、さらには患者さん一人ひとりの健康状態改善にもつながるなど、大きな可能性を秘めている事が分かりました。の標的にもされやすくなってしまいます。そのため、定期的なセキュリティチェックや、データの暗号化、本人確認などデータを安全に保つために対策をする必要があります。一方で、情報のばらつきや誤り、プライバシーの保護といった課題も避けては通れません。だからこそ、正確で信頼できるデータを集め、安心して活用できる環境を整備していくことが、より良い医療の実現に繋がると考えられます。

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