>種類 >自己負担の仕組み 【課題】 日本の国民皆保険の課題としては主に次の3点があげら3.中国の公的医療保険14③現役世代の負担増と持続可能性についての懸念⇒減少しつつある現役世代人口が、増加しつつある高齢者人口の医療を支える制度であるため、将来にわたる維持が困難であるといえます。 現在の中国の公的医療保険制度についても種類と医療費の自己負担の仕組みをみてみましょう。•日本のように全国どこでも受診できるフリーアクセスはなく、保険料を支払っている地域以外で受診する場合は全額自己負担が原則となっています。れます。①高齢化による医療費の増加と財政負担の拡大⇒医療の利用頻度が高く、医療費の自己負担割合が低い高齢者の増加による医療費の増大が国や自治体の財政を圧迫しています。②医師や医療設備の地域偏在⇒都市部への医療人材の集中とそれによる地方での深刻な医師不足は「公平な医療アクセス」を基本理念とする国民皆保険制度の趣旨に反してしまいます。保険制度を整えてきました。中国もまた全ての国民が何らかの医療保険に加入できる制度である「皆保険」を目指してきましたが、日本と違って中国の場合は、加入に強制と任意が並存しているという特徴があります。•中国における医療費の自己負担割合は日本のように明確な数値が定められているわけではありません。•基本的な医療サービスは保障されるものの、より等級(1~3級があり、3級が最高)の高い病院や高度な医療サービスを求める場合、負担額は高額になります。 【制度の歴史と現在】 中国では、1951年に都市部の国有企業を対象とした医療保険が導入されて以来、およそ70年をかけて公的医療
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