子宮頸がんとは HPV ワクチンとは HPV ワクチンの接種について 日本の実施状況11 子宮頸がんは、子宮の入り口(子宮頸部)にできるがんです。 特に若い女性に多いがんで、日本では毎年多くの人がこの病気にかかっています。日本での現状は毎年 約 11,000 人の女性が子宮頸がんにかかっています。 そのうち、約 2,900 人が亡くなっています。特に 20 代から患者が増え始め、30 代で子宮を失ってしまう人も多く、 1 年で約 1,000 人が妊娠できなくなる可能性があります。子宮頸がんは「高齢の人の病気」と思われがちですが、実際には 20 〜 30 HPV ワクチンは、子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンです HPV ワクチンは一時、積極的な接種勧奨が控えられていましたが、2022 年 4 月より勧奨が再開され、キャッチアップ接種も始まりました。 積極的な接種勧奨が再開された 2022 年 4 月 1 日から 2024年 9 月 30 日までの約 2 年半で 3 回目接種を完了された方は約94 万人いることがわかっています。 日本では、小学校6年〜高校1年相当の女子を対象に、子宮頸がんの原因となる HPV の感染を防ぐワクチン(HPV ワクチン)の接種を提供しています。対象者は公費により接種を受けることができます。 日本における HPV ワクチン接種状況について、12 歳となる年度の初日から 16 歳となる年度の末日までの女子を対象とした、従来の定期接種における接種者数の調査結果が報告されています。この調査によると、2024 年までの調査では第1回接種をした人は、2022 年は全国の年間実施率は 42.1%。2023 年は 62.1% でした。第2回接種を終えた人は、2022 年は 38.6%、2023 年は 40.1%。第3回接種まで終えた人は、2022 年は 29%、2023 年は 24.9% で 22 年と 23 年を比べると接種率が上昇しているのがわかります。代の若い世代で多く見られるがんです。 そのため、早めの予防や定期的な検診がとても大切です。 一生のうちに子宮頸がんになる人は 1 万人あたり 132 人(1クラス約 35 人の女子クラスとして換算)で、2 クラスに 1 人の割合です。また、子宮頸がんで亡くなるひとは 1 万人あたり34 人で 10 クラスに 1 人程度です。 現在日本において公費で受けられる HPV ワクチンは、防ぐことができる HPV の種類(型)の違いに応じて、2 価ワクチン(サーバリックス ®)、4 価ワクチン(ガーダシル ®)、9 価ワクチン(シルガード ®9) の 3 種類あります。一定の間隔をあけて、同じワクチンを合計 2 回または 3 回接種します。接種するワクチンや年齢によって、接種のタイミングや回数が異なります。
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